運動会の時期が近づくと、住宅地では近所の幼稚園から園児たちの元気な声が聞こえてにぎやかになりますね。
我が家の前には運動公園があるので、そこで練習している姿なども見られて、思わず笑顔になってしまいます。
運動会と言えば昔から秋に行うことが当たり前でしたが、最近は春に開催することを推奨する声も増えてきました。
小学校では春開催の運動会も随分浸透してきたようですが、幼稚園の運動会はいつ行われるのが一般的なのでしょうか?
春の運動会が広まる理由、そのメリットなど、最近の運動会事情を調べてみました。
運動会が秋に行われるようになった由来は?
春や秋は極端な暑さ寒さから解放され気候も良く、スポーツするには心地いい季節ですよね。
もともと全国で秋に行われていた運動会ですが、そもそもなぜ秋に行うことが一般化したのでしょうか。
昔の日本は農業をして暮らしていた人が多かったために、農作物を収穫した後の10月頃に運動会をするのが都合が良かったそうです。
また、体育の日の前後は台風や秋雨前線が過ぎる頃で、晴れることが多いことも、運動会が多く開催される所以となっています。
体育の日は東京オリンピックが開催されたことを記念して定められた国民の祝日です。
スポーツのイメージがとても強いので、この時期に集中して運動会が行われるのは自然な考え方かもしれませんね。
春に開催される理由って?
ながらく秋に定着していた運動会の開催時期は、小学校以上の学校を中心に秋から春に変わりつつあるようです。
その理由は秋に行うよりメリットが大きいからなんだそう。
- 残暑が厳しく熱中症のリスクが高い
秋の運動会では夏休み明けから練習をするのでまだまだ暑く、練習中に倒れてしまう児童が出る可能性が高いです。春に行えば熱中症の心配はほとんどなくなりますよね。
- 行事の分散化
秋には文化祭、合唱コンクール、遠足、修学旅行など行事がたくさんあります。
運動会を春に持ってくることで学校行事を分散させようという目的もあるようです。
- 受験勉強に集中できる
中学校などでは受験勉強に追われている時期にわざわざ運動会をする必要はないという意見が多かったそうですよ。
なかなか説得力がありますね。
他にも、予算の都合上夏休みから修繕工事などが行われることが多く、工事が始まれば秋までに終えられる保証がなく、練習する場所もないなどといった理由もありました。
デメリットは、春はクラスが決まって間もないため、クラスの団結力があまりなく、準備期間も少ないことが挙げられます。
ただこれは、この運動会をきっかけに一気にクラスがまとまるというメリットの裏返しでもありますよね。
春開催の運動会は準備が大変な部分はありますが、それを上回るメリットの多さによって全国に広まっていることが分かりました。
幼稚園でも春の運動会がメジャー?
幼稚園では秋に行われることが圧倒的に多いようです。
理由は、入園したての園児をまとめきれないから。
新しく入った園児にとって、幼稚園は初めて経験することばかりで集団生活にも慣れていません。
子どもは変化に敏感ですし、春のうちに運動会を行うのは確かにちょっとハードルが高いかもしれません。
園児はお昼過ぎには帰って来るので、温度の上がり切らない朝に練習することが多いですよね。
先生1人あたりの園児の数も小学校に比べて少ないので目が行き届きやすいです。
なので熱中症のリスクも小学校よりは深刻でないような気がします。
今後の気候次第では幼稚園でも春開催が一般化してくるかもしれませんが、今のところは秋開催でも大きな問題はなさそうですね。
まとめ
- 春の運動会のメリットは暑くない・行事が分散できる・受験に集中できること
- 春の運動会のデメリットはクラスの団結力が小さい・準備期間が短いこと
- 幼稚園の運動会は秋に行うことが多い
幼稚園では秋開催がメジャーなので、親としてもあまり違和感なく受け入れられますが、小学校以上になると春に行うところが多いんですね。
今後ますます春に運動会をするというのがメジャーになっていくでしょう。
「スポーツの秋」が「スポーツの春」になる日は近そうですね。
以上、「幼稚園の運動会はいつ?春に開催するところが増えている理由って?」でした。
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